五十鈴サッカー少年少女団 コーチの雑感

小学生年代に必要なものを身につけよう‼

東海中学総体サッカー大会雑感

 本日、三重県代表の五十鈴中学校と八風中学校の試合を観戦しました。

天気は曇り、風もあり、ここ数日では、サッカーが出来る環境。

三重交通Gスポーツの杜は天然芝の青々とした素晴らしいグランド。こんなところでサッカーが出来るなんてありがたいこと。

スタンドからは、程よくグランドが見渡せる。  

 

 第一試合は、五十鈴中(三重) 対 富貴中(愛知)。

試合序盤は五十鈴中のペース。セカンドボールを拾えて連続攻撃に繋げていける。シュートで終わることが出来ている。但し、シュートは枠外のため、決定力に欠ける。そんな中、コーナーキックの混戦から、身体ごとボールを押し込み先制点を奪取できた。その後は、一進一退の攻防、ゴール前まではお互いにいけない時間帯が続く。そして、五十鈴中の右サイドからの遠目のクロスが直接ゴールに吸い込まれる、ラッキーな形で追加点。その後は富貴中に攻めこまれるが、身体を張って、ペナルティエリアへの侵入を阻止しているが、クリアの繋ぎがいまいちのため、すぐに攻め込まれる。富貴中のペースながらも前半終了となる。

 後半は、再び五十鈴中の攻めが目立つ。両サイドを効果的に使い、シュートまで持っていく。

富貴中ディフェンスも最後のところで踏ん張る。試合終盤にパワープレーで前線に人数をかけてくる。そんな中、五十鈴中のビルドアップのミスをついてディフェンダーからボール奪取したフォワードがゴールに押し込み、富貴中が1点を返す。なおも攻勢に出て、終了間際の全員攻撃。五十鈴中ゴール前のコーナーキックは、ハラハラドキドキでしたが、大きくクリアしてホイッスルがなる。

どちらも暑い中、緊張の中、精一杯のプレーをしていたと思う。

 五十鈴中は、攻めの連動が良かった。ドリブル、スルーパス、サイドチェンジなど、粗削りながら個性を生かした攻撃が魅力的。課題は、ディフェンスからのボールの繋ぎ。ロングパスはことごとく相手ボールになる。簡単にサイドに預けてボールを落ち着かせることが出来たら試合全体を安定させるのに。ボールを持って勇気を持って味方の顔を探してごらん、プレッシャーに負けるな!

さあ、明日は静岡学園中、リズム&テクニックを標榜する全国レベルのチームに田舎の中学校がどれだけやれるのか、またこてんぱんにやられるのか、楽しみだ。 

 

 第二試合。八風中(三重) 対 帝京大可児中(岐阜)

試合序盤は、お互いに固さがある印象。そんな中、八風のミスから可児フォワードがボール奪取して、ゴールに流し込み先制。八風ディフェンスは、ラインを高く保つ。勇気あるなぁ。可児中は、フォワードを走らせて背後を狙うスルーパスの戦術。危ない場面が何度かあるも何とか凌ぐ。その後は、八風ディフェンスに安定感が出て、スルーパスにしっかり対処出来てる。試合が落ち着く。八風の攻撃も縦、横、斜めと状態の良い選手を使ってパスが繋がる。可児陣内に攻め込むもキーパーを慌てさせるシュート迄は難しい。前半は、帝京大可児さん相手に八風よくやってる印象。

 後半に入ると、帝京大可児中のバックラインでの繋ぎが良く、八風のボールの取りどころが難しくなる。ハーフタイムで修正してきた。可児中が、八風左サイド奥迄運ぶと、ペナルティエリア内のフォワードにグラウンダーのパス。ゆっくりのフェイントで1対1を抜き去りシュートがゴールに決まる 2-0。その後も畳み掛けられ、ディフェンス裏にスルーパスを通され3点目。フリーキックからキーパーが弾いたところを押し込まれ4点目。八風も何度かゴール前にシュートチャンスあるもゴールは奪えず、試合終了となる。

 帝京大可児中の印象は、穴がない。サッカーを良く知っている選手達。的確に急所にパスを繋いでくる。ボールを取られた後、身体の入れ方が秀逸で、ボールの回収が早い。八風の選手達も良くボールにプレッシャーをかけていたが、特に後半はいなされてたなぁ。

東海ジュニアユースリーグに中体連の学校ながら参加しているのが頷ける。これが全国レベルなのかと思わされた。 

 

さあ、明日は全国大会の切符をかけた熱い戦い。

五十鈴中学校の精一杯のプレーを期待。

まだまだ発展途上の君たち、粗削りでオッケー、ミスは当然、みんなでカバーしあって戦い抜こう。


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