五十鈴サッカー少年団の子供達はサッカーに夢中だ。試合やゲーム中は、ボールに触りたくてウズウズしてる。ボールを必死になって追いかけ回して、奪いにいってくれる。
子供達が凄く集中して、相手チームの子供達とバチバチやりあってるとてもいい雰囲気が出てる。そんな時は、個人もチームもグッと伸びるのが良くわかる。
だから、五十鈴サッカー少年団のゲームは、ラインアウトなし、点が入った後もすぐにゴール前からリスタートするので、ゲームが途切れることはまずありません。
子供達はサッカーボールに夢中になって、グランドを走り回っています。
そんな雰囲気を壊したくないので、コーチ陣はゆったりまったり子供達のプレーを楽しんでいます。
五十鈴サッカー少年団は年間通じてほとんど公式戦には出場しないため、練習試合を月に1.2日行っています。練習試合でも少々のラインアウトなら"続けていいよ"と試合続行、オフサイドも子供達のセルフジャッジ、怪我をしそうな悪質なファールはもちろん注意の対象ですが、アクシデントのファールで試合を止めることはまずしないんです。
たから、試合はほぼフルタイムで進行していきます。プレー時間が長い方がボールに触れるし、夢中になれると思うんです。
ポジションも曖昧で、自然と子供達の居場所の良い所に流れて行き、いつの間にかお決まりのポジションにたどり着きます。
コーチからの指示は、ボールタッチの技術的なことを提案すること、チームコンセプトである、攻め、守り時の仲間を助けるために必要なことを確認させること程度で、試合中は子供達にお任せです。
大人の要らぬ詮索なしに思いのままに自由にする子供達のサッカーにワクワクしますよ!
最後にデンマーク🇩🇰サッカー協会が掲げる「指導の10か条」を紹介します。
大人の古いサッカー感や勝つことが目的だけのサッカーなんて必要ないんです。
1.子供達は、あなたのモノではない。
2.子供達はサッカーに夢中だ。
3.子供達は、あなたとともに、サッカー人生を歩んでいる。
4.子供達から求められることはあっても、あなたから求めてはいけない。
5.あなたの欲望を、子供達を介して満たしてはいけない。
6.アドバイスはしても、あなたの考えを押し付けてはいけない。
7.子供の身体を守ること。しかし、子供達の魂にまで踏み込んではいけない。
8.コーチは子供の心になること。しかし、子供達に大人のサッカーをさせてはいけない。
9.コーチが子供達のサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし、自分で考えさせることが必要だ。
10.コーチは子供を教え導くことは出来る。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子供達自身だ。
指導者の、親の勝利至上主義の弊害、子供達の自由をがんじがらめにして、地域のサッカーを衰退させる。
ゆっくりまったり、子供達のサッカーを楽しんで、サッカーに夢中にさせて、自由奔放な化け物が育つのを待ちませんか?