五十鈴サッカー少年少女団 コーチの雑感

小学生年代に必要なものを身につけよう‼

“待ちましょう″を実感‼

 1年前、安濃フェスティバルに参加したフットサルコートでの12年生の試合。

20分×6本。フットサルコートサイズとはいえ、なかなか大変な試合数です。

 6試合の中の1試合くらいだったかな、五十鈴が点を入れたり、勝っていたりした時の選手達はノリノリで、サッカーに夢中になっている雰囲気で、いつも通りの五十鈴サッカーを体現してくれてます。

 でも、相手に大きな子がいたり、相手が優勢であったり、負けていたり、点を取られたりすると萎えてしまう子が大半です。そうですよね、強い相手や上手い相手や大きな相手を前に、低学年の子達に気持ちを奮い立たせるのは、酷な要求なのかもしれません。

 でも、全試合を通して、浮き沈み無く、サッカーをプレーする子がいる。ボールのあるところに顔を出す。一生懸命にボールを追っかける。ボールを触ろうとチャレンジする。そんな誇らしい、楽しみな子がいる。

 一方では、コーチに言われて、急かされてサッカーをする子達もいる。言われたその時は頑張る、ボールが来た時だけプレーする子達もいる。

どうやったら、サッカーしてくれるんだろう?試合の形になるんだろう?

とずっーと試合中、声かけ続けてました。

 数日後に試合の事をぼんやり考えていたら、ふと、昔こんなコラムあったよなぁと

思い出しちゃいました。

 

 あるラグビーチームのお話

 小学生のラグビーっ子の母親がタックルに行けない我が子にイラついて、"コーチ! どうしたら我が子はタックルに行けるようになるんですか?" と質問したところ、そのコーチの返答は "待ちましょう" だったそうです。アドバイスを期待したその母親はきっと拍子抜けしたことでしょう。

 でもそのコーチの選手に対する意図は?

 自分から勇気を持って、相手に向かっていかなければ、本物ではないと言うことなのてしょうか!

 大人に急かされて、やらされているだけの形だけのプレーでは、ラグビーの楽しさは体現できないと言うことなのでしょうか!

 内から沸き上がる感情や勇気や楽しさは、強制されて生まれてくるもんじゃないと言うことなのかな! っと自分なりに解釈していました。

 

 202З年1月初旬に開催された安濃フェスティバルに参加して、23年生の試合を対戦相手のコーチと一緒にコートの横に坐ってゆったりまったり観戦していました。

1年前と同じフットサルコートで20分を6試合。

 みんなサッカーをするする。

点取られてもすぐにセンターサークルに向かってキックオフ始めるし、上手い相手や大きな相手にも果敢に挑んでいくし、ボール持つことが嬉しそうだし、ボールを取られることを怖がっていないし、1年経って、ラグビーコーチの言ってた ″待ちましょう“を実感‼

 勿論、まだ低学年ですので全部が全部、思いどおりにいくわけないのはしょうがないですが、子供達の成長と明るい兆しを感じた1日となりました。