前回は五十鈴サッカー少年団の練習風景をご紹介しましたので、今回は、試合の風景を紹介させて頂きます。
五十鈴サッカー少年団にはいつもお世話になっている大切なチームがあります。
お手本となるチームであり、ライバルであり、仲間でもある大切なチームです。
松阪のFCプエルタさん、津の安濃FCさん、四日市のぺルナSC・SCアーヴォリさん、伊賀の府中SCさん。
これらの三重県の仲良しチームと切磋琢磨しているのに加えて、他県(宮城、東京、静岡、愛知、石川、富山、大阪,兵庫、岐阜、滋賀)のクセの強いこだわりを持ったチームも加わって、ご厚意で毎年たくさん試合をさせてもらっています。
伊勢の小さな少年団が、他県のチームと試合ができるだけでもすごいと思いませんか?本当にありがたい事です。
では、どういう風に試合に挑んでいるかと言うと、“子供達が、サッカーに夢中になる、心からサッカーを楽しむ”を第一に考えています。
良き相手との真剣勝負が、一番の上達する近道です。1つのボールを狭んで、囲んで、バチバチの取って取られての勝負が試合の中では繰り広げられています。
自分のテクニックを見せつけて、ドリブル、ショートパスを使って相手チームをいなす・かわす・魅せる。そこには、大人に無い発想のプレーが、詰まっています。
また、試合中無闇やたらにシュートをバンバン打ちまくったり、スピード勝負で勝てば0Kのようなことはほとんどありません。
勿論、勝利やゴールをみんなで目指しますが、コーチが勝ちにこだわりすぎると大切な事が疎かになってしまう様に思うのです。
この年代はボールを持ててなんぼ、不確実でも、沢山ボールに触れることが上達の近道だと思うのです。
1日に20分~25分の試合を6~7本。みんなが試合に出てお腹いっぱいサッカーを満喫するそんな光景が試合の日にはあります。
加えてもう1つ。試合の合間の過ごし方がおもしろいんです。他のチームの子供に声をかけて1対1や股抜き勝負をしたり、リフティングでコートの周りや小高い山を登ってみたりと合間の時間を見ている方が面白い時もあるんですよ。
五十鈴のサッカーは練習や試合ともに普通とは違ったアプローチで子供達を育成していこうと考えています。
試合を通して、1人1人の子供達が成長した点を発見できるように、そして未来につながる声掛けをしていけたらなと思っています。