五十鈴サッカー少年少女団 コーチの雑感

小学生年代に必要なものを身につけよう‼

アンサング・ヒーロー(unsung hero)

 皆さんはこの言葉の意味がわかりますか?

直訳すると「歌われることのない英雄」とでもなるのでしょうか?

ネットで意味を検索してみると“縁の下の力持ち”、“詠われることのないヒーロー”と要約されるそうです。スポーツで言えば“チームの陰の立役者”になるのでしょうか?

 僕がこの言葉を知ったのは、内田樹さんのブログ中の「道徳」のタイトルで詳しく載っていたのを読ませて頂いたからなんです。

とても内容のある奥の深いお話ですので、皆さんにも是非お勧めです。

そのブログの中で、アンサングヒーローが分かりやすく紹介されています。

 ある人の行いが、周りの人の役に立っている。でもその方の行動を誰も知らなかったり気にとめられなかったり、当の本人でさえ、人のためにやっているとは思っていない、ただ自分がやらなければと深い道徳心から行っている行為だそうです。なかなか、分かりやすく説明するのは難しいものです。

 例として、大雪が降った早朝に歩道の雪掻きをしてくれた人がいたとします。通勤、通学の人達は、何事も無かったように歩いて行きます。でも、もし雪が積もったままの歩道ならば、誰かが転けて、怪我をしたり、遅刻したり、靴が濡れてしまったりと大変な思いや不快な思いをする人がいたかもしれません。

 でも、ある方が雪かきをしてくれたお陰で、誰も不快な思いをせずにすんだ。誰もその事に気をとめたり、感謝したりもしないし、気付きもしない。当の本人も見返りを求めたり、してやった感を出さずにただ純粋に人の役に立つ事をよしとしていた。そしてその回りの人々の生活が順調に進んだ。

 内田先生のお話では、誰かがしなければならない事をそれは私がすべき仕事だと思う人(アンサングヒーロー)が30人、いや50人の中に1人いれば、その人の周りや地域は、住み良い生活が送れるようになるのだそうです。

 今の時代、個人の権利や主張が全面に出て、まかり通る世の中です。世間では人々を批判めいたことをアナウンスしたり、煽ったり、人間関係が希薄となり、崩れ去っていくような、ギスギスした世の中になりがちです。

 自分自身が、人のために有り難うと感謝される行動を始めることで、この地域がちょっと豊かになって、温かい和が広がって、未来を担う子供達の居場所が出来て、その一端を担えたら最高だ!

 僕が子供達の模範となれるように!地域に根差した活動が出来るように!自分の子供達も自然とそのような行動が取れるように!五十鈴サッカー少年団の子供達が将来のアンサングヒーローとなれるように!


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