五十鈴サッカー少年少女団 コーチの雑感

小学生年代に必要なものを身につけよう‼

ブラジルのサッカー

 ブラジル、言わずと知れたサッカー大国。ブラジル人は世界中の多くのクラブチームに助っ人外国人として所属している。ある海外クラブ所属の日本人選手が、チームのブラジル人はセレソンに選ばれていないのに上手い、他チームにもそんな選手がゴロゴロいると語っていました。

 一昔前の話。ブラジルワールドカップ前、確かNHKのブラジルのサッカー事情の取材。ブラジルのとある町の夕暮れ時、町の空き地に何処からともなく、大人も子供も集まってサッカーゲームが始まる。靴を履いた子もいれば、裸足の子もいる。大人も子供も入り乱れて、サッカーのミニゲームを楽しんでる。この光景を見て、これは日本は敵わないと思った。ブラジルの子供達は、当たり前のようにサッカーをすることが日常で、普段からみんなが夢中になってサッカーしてる。この国には、みんなが平等にサッカーをする機会があって、小さい頃から遊びのサッカーがある、一人一人のサッカーの平均値が高いのがよくわかる。

 かたや日本の子供達。サッカーは、習い事でくくられる。サッカーメソッドが溢れ、ポジションに縛られて、大人が教える型にはまったサッカー、操り人形のようなサッカーしてる。サッカーの出来る子ばかりが、沢山試合に出て、サッカーが上手くない子は、ベンチで試合を観てる。この時点でサッカーをする機会に差が出てる。

上手い子は大人の詮索なんか関係なく、志し十分、モチベーション十分で勝手に自分で上手くなっていくのに。僕たちが大切にしないといけないことは、普通の子どもたちの平均値をどれだけ押し上げていくことが必要なのかではないのかなぁ?

小学生、中学生年代に、大人の見立てで、上手い下手で分けられる、試合に勝つために使える使えない選手として判断されるのは、長い目で見てどうなんだろう?

“自チームの事ばかりで頭が一杯、勝った負けたで終わる”より、“あの子上手いね、この子上手いね、面白いサッカーするね、頑張るチームだね”と相手チームを含めてサッカーが見れる、そんな雰囲気を作り出し広めていけたらいいなぁ。

サッカーをする子供達の底辺を上げていくことが、地味ながら、僕たち小さな少年団の役目なんじゃないかなぁ。

 

ここからは、日本サッカーに精通しているマリーニョさんの言葉。

ブラジルでは100%に近い男の子がサッカーをして、当然のようにプロ選手になることを夢に見ます。しかし、彼らのうち95%は練習をしたことがありません。すなわち、95%のサッカー少年は、厳しいトレーニングをしません。残りの5%も14歳ごろまでは練習や厳しいトレーニングをしません。それまでは、遊びの中でサッカーをしているだけという。

ブラジルでは、世界のほかの国と同じように、だいたい14~16歳ごろに、プロ選手になる才能があるかどうかを見極めることができるといわれています。14歳~16歳ごろになって才能がある子どもは、初めて練習を行い、苦しく厳しいトレーニングを積み、プロ選手を目指すことになります。言い換えれば、才能のある子どもだけが、苦しく厳しい練習をすることができるのです。

引用:子供にサッカーの本質が伝わる本より

 

勿論、ブラジルにはブラジルの都合が、日本には日本の都合があるけど、結果を残しているのは、ブラジルサッカー。見習うべきところが沢山あるように思う!